TB工法には、BOXカルバートの外から高弾性接着剤の充填を行う「注入工法」と、BOXカルバートの中から高弾性接着剤の充填を行う「コーキング工法」があり、施工条件に応じて使い分けが可能です。
「注入工法」の施工方法を説明します。
注入工法
注入工法はすべての作業をBOXカルバートの外で行うため、安全に施工することができます。
曲線部でも施工が可能であり、既存工法より施工の工数が削減され施工性が向上します。
平成27年度雨水対策整備受託事業雨水管渠バイパス管工事 【大町市大町】
BOXカルバート 1,800x800x2,000 TB工法 (注入工法にて施工中)
BOXカルバートを所定の位置に設置します。
敷モルタルを予め敷設しておきます。
基礎コンクリートに反力板をセットし、油圧ジャッキで所定の目地幅(5mm)までBOXカルバートを押し込みます。
TBボンド(高弾性接着剤)のA剤、B剤を所定の割合で混合して、撹拌します。
撹拌した注入用TBボンドを注入器へ移して注入します。
TBボンド(高弾性接着剤)の注入口です。
注入器を差し込んで注入します。
注入器は足で踏んで注入します。
注入したTBボンドが注入口の反対側まで通り抜けたら上部の目地に注入して行きます。
平成27年度 浅川3号雨水幹線工事 【長野市浅川】
BOXカルバート 1,000x1,000x2,000 TB工法 (注入工法にて施工中)
所定の場所に、敷モルタルを敷設します。
TBボンド(高弾性接着剤)が注入出来るようにバックアップ材を貼り付けたBOXカルバートを敷設します。
この現場のBOXカルバートは、□1,000x1,000です。
基礎コンクリートに反力板をセットし、油圧ジャッキで所定の目地幅(5mm)までBOXカルバートを押し込みます。
斜切部のBOXカルバートの敷設に高弾性接着剤を使えるのはTB工法だけです。
曲線部や、断面変位部を含めた管路全般に使用が可能です。