垂直擁壁ポラメッシュ、大型積みブロックしずか

大鹿村の自然景観に馴染みやすい即脱製品「ポラメッシュ」「しずか」のご紹介

長野県南部の伊那谷に位置している大鹿村は、南アルプスの美しい山々に囲まれており、豊かな自然環境と深い歴史、独自の文化が融合した魅力的な村です。
地域資源を活用して美しい景観と魅力的な村づくりを目指す「日本で最も美しい村づくり推進計画」にも参加しており、建物やインフラ整備においても、地域の景観を損なわないようなガイドラインを策定しています。

そのような中で、弊社のバイコン製品「垂直擁壁 ポラメッシュ」と「大型ブロック しずか」をご採用いただいた現場をご紹介いたします。

【工事概要】
工事名:令和4年度天竜川水系塩川床固工群護岸工事
現場名:下伊那郡大鹿村鹿塩
発注者:天竜川上流河川事務所
施工:大協建設株式会社 様
施工面積:約380㎡
竣工年月: 2024年3月1日

採用背景:
村内を流れる「塩川」の護岸工事に着手するにあたり、当初は別の製品での施工が予定されていましたが、 前述のように景観性も重視している地元の方からの要望があり、流し込み製品よりも明度が抑えられ、 景観性を損なわい即脱のバイコン製品での施工希望を設計コンサル様を通じて弊社にご依頼をいただきました。

施工前の様子

垂直擁壁ポラメッシュ、大型積みブロックしずか

設計コンサル様との打合せを重ねる中で、現況の地形をなるべく崩さず施工が可能な「ポラメッシュ」と、自然環境に馴染みやすい明度4.0を認証している「しずか」の2種類をご採用いただきました。


【ポラメッシュの特長】
ポーラスコンクリートブロックとL型溶接金網を施し、中詰材として砕石を投入することで擁壁を構築する、逆台形構造のバランス型擁壁です。
斜面地での設置において、ブロック積やもたれ式擁壁と比べ直高が低くなり、経済性にも優れています。
補強土壁工やもたれ式擁壁工に比べ、背面地山の掘削量や埋め戻し量を低減でき、排水性に優れた垂直擁壁となっています。

垂直擁壁ポラメッシュ

【しずかの特長】
大型ブロックとして河川護岸、道路擁壁、造成工事等の土留構造物として使用できる製品です。
河川護岸を保護しつつ、自然環境や景観に配慮した設計を取り入れた擁壁で、ポーラスコンクリートと表面の波目模様から、排水機能、吸音効果、明度低下の効果を期待できます。

しずか 製品形状

施工の様子をご紹介します。

垂直擁壁ポラメッシュ、大型積みブロックしずか

今回の現場では、景観性を重要視している事から、通常現場打ちをしている天端部分にも、本体製品と同等の色合いとなる「天端調整パネル」を採用していただきました。
天端調整パネルは、天端調整コンクリートの前面型枠として使用できるもので、統一した柄で景観性を損ねず見た目もきれいな仕上がりとなります。

垂直擁壁ポラメッシュ、大型積みブロックしずか
垂直擁壁ポラメッシュ、大型積みブロックしずか

今回施工いただいた地元の建設業者様には施工当時から、完成に至るまであらゆる面でご協力をいただきました。
作業スペースが限られる中での施工で、製品ストックヤードを設けていただき、弊社も施工者様に手待ちが発生しないよう、ほぼ毎日大型車を走らせた結果、想定以上のペースで施工を完了していただきました。

垂直擁壁ポラメッシュ、大型積みブロックしずか
垂直擁壁ポラメッシュ、大型積みブロックしずか

地元の皆様の他、県外から大鹿村を訪れる人々にとっても、美しい景観を維持した護岸工事となったと自負しています。

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