歩道の設置スペースがない道路や側面に水路がある場所に
空間を利用して安全な歩道が設置できます!
現況の道路に歩道を設置する場合、大がかりな道路拡幅工事が必要になりますが、アプロンⅡは、歩道に設置スペースが無い道路や側面に水路がある場所でも、空間を有効利用して安全に歩道が設置出来ます。
さらに、側壁、底版長が可変タイプのため、現場状況に応じた製品形状で設計出来ます。
基礎コンクリート以外に、生コンを打設する必要が無く、従来工法に比べ大幅な工期短縮を可能にしました。
歩道部はノンスリップ模様付きで歩行者の安全を確保しています。
(NETIS 掲載期間終了技術 SK-060015-V)
安定した構造
現場で打設した基礎コンクリートから突出させたアンカーボルトと製品を連結することで、縦・横方向を一体化させた構造です。
また、プレキャスト基礎を使用することで完全なドライ工法も可能です。
優れた安全性
基礎コンクリートと底版上の土重が転倒・滑動に対して抵抗することで安定します。
歩道部は、円型滑り止め模様でスリップ防止を図ることができます。
排水性の向上
歩道部の2.0%勾配、側壁の水抜穴・目地穴により排水性がよく、側壁背面に水が溜まり難くなっています。
工期の短縮・コストの削減
基礎コンクリート以外のコンクリート打設がないため施工が早く、コスト削減に繋がります。
また、製品据付け後、すぐに埋め戻すことができるため早期の道路開放が可能です。
多様性
製品形状がシンプルなため、カーブ対応や端部調整が可能です。
底版や側壁寸法を変えることができ、現場条件に合わせて柔軟に対応することができます。
片持式支持構造であるため、歩道部背面には側溝やガードレール等も設置可能です。
底板の上に構造物を構築でき、ガードレール基礎や側溝が敷設可能です。
縦壁が10cmピッチで伸縮でき、縦壁の伸縮に合わせて底版も10cmピッチで調整可能です。
現場の条件に合わせてより最適な製品として設計可能で、より経済的な歩道拡幅が可能になります。
弊社でも取扱のある「自在R連続基礎」との組み合わせにより歩道部保護のためのガードレールを取付け可能です。
※設計につきましては設計上確認しなければならない事項・構造計算が必要となりますので、最寄りの営業所の営業担当にご連絡をください。
歩道部の滑り止め
歩道部表面はノンスリップ模様で滑りにくい構造になっており、歩行者の安全を確保しています。
カーブ対応可能
R線形の施工の場合、斜切品(造込み)で対応が可能です。
また調整用の短尺品も造込みで製造できます。
片斜切のLl、Lsの範囲
規格 | 製品長さ | Ll/Lsの範囲 | Ls/Llの範囲 | Ll、Lsの範囲 | R線形 | |
最大値 | 最小値 | 半径R許容範囲 | ||||
10-20 | 1,996 | 1.22 | 1.80 | 1,800 | 1,000 | 11,000mm以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
15-20 | 1,996 | 1.18 | 17,000mm以上 | |||
20-15 | 1,496 | 1.24 | 1,300 | 17,000mm以上 | ||
25-15 | 1,496 | 1.38 | 17,000mm以上 |
転落防止柵穴
転落防止柵穴の位置は現場状況や施工延長に合わせて、穴位置を変更できます。
※ 製品間は目地4mm
製品サイズ:10-20 、 15-20
10-20、15-20は変更した転落防止柵穴ピッチの組み合わせにより、防護柵支柱間を合わせることができます。
製品サイズ:20-15 、 25-15
20-15、25-15は変更した転落防止柵穴の有無で、防護柵支柱間を合わせることができます。
縦断施工
APRONⅡには縦断勾配の規定はございませんが、国土交通省の「歩道の一般的構造に関する基準」より、
”歩道の縦断勾配は、5%以下とする。
ただし、沿道の状況等によりやむを得ない場合には、8%以下とすることができる。”
という記載がありますので、これに準じた施工をお願い致します。
アプロンをおすすめしたい場所
・ 狭い道路で道路のどちら側かに空間があり、通園、通学の安全を確保しにくい場所での歩道設置。
・ 歩道を作りたいのに、河川、崖などがあって難しい(通常工法では費用がかかりすぎる)場合。
・ 現道路の構造物を利用した、歩道設置を考慮したいとき。
・ 設置する際に、直線は当然ながら、曲線、縦横断勾配の仕上がりを優れた出来映えにしたい。
・ 待避所、バス停を設けたくても道が狭く、設計・施工が大変なとき。
【道路幅が狭く、幅を広げるのが困難な場所の一例】
・ 道路の横に水路があるが、農業用水のため暗渠に出来ない。通学路のためどうしても歩道を設置したい。
・ 片側は山、反対側は谷の道路に歩道を設置したい。既設の擁壁があるが予算が無く、簡単に拡幅出来ない。
積雪地対応タイプ
対応規格一覧
呼 称 | W | W1 | B | H | |||
20-15 | 2,000 | 1,800 | Min | 1,950 | Min | 900 | |
Max | 2,350 | Max | 1,900 | ||||
25-15 | 2,500 | 2,300 | Min | 2,160 | Min | 1,000 | |
Max | 2,560 | Max | 2,000 |
施工性、歩道部の滑り止めなど、基本性能は標準タイプと同等です。
さらに!
・歩道部荷重は15.0KN/m2で、積雪深4mでも対応可能です。
・総重量6.5t程度の除雪車にも対応しています。