今年のお盆期間は台風の影響もあり、なかなか外に出る機会をつくれませんでしたが、晴れ間を狙い、以前から歩いてみたかった栂海新道に行ってきました。
栂海新道は、新潟県と富山県の県境付近を通る登山道で、北アルプスの朝日岳(2418m)から日本海に面した親不知(0m)までを結ぶ、山から海へ一気に下っていくような特徴的なルートです。

出発前は台風の合間ということもあり、眺望はあまり期待していませんでした。しかし、標高が2000mを超えるあたりから雲の上に出ることができ、山の稜線越しに日の出を望むことができました。

道中ではチングルマもたくさん見られました。花の時期を過ぎ、この季節はピンクがかった綿毛を蓄えた姿になっており、風に揺れる様子がとてもきれいです。

早朝に蓮華温泉を出発したときは、8月にもかかわらず気温が12℃ほどで、上着がないと寒く感じるほどでした。
一方で、朝日岳を通過して標高を下げていくと一気に気温が上がり、日中は30℃を超える陽気になります。涼しい稜線歩きから真夏の低山歩きへ変わっていき、体にこたえる寒暖差でした。

長い道のりを歩き続けた先で、木々の間から日本海が見えた瞬間はとても感動します。山の上から少しずつ標高を下げ、最後に海へ向かっていくという流れは、ほかの登山道ではなかなか味わえない魅力です。
栂海新道は距離が長く、標高が低い区間では暑さや野生動物への注意も必要ですが、登山道はとてもきれいに整備されており、危険を感じる場所はほとんどありません。山と海の両方を一度に楽しめる、達成感の大きいおすすめのルートです。
