福川堤防強化工事で採用
堤防基礎ドレーン一体工法「ベースドレーン」
河川堤防の越水対策・堤防強化に活用できる堤防基礎ドレーン一体工法「ベースドレーン」と、埼玉県熊谷市の一級河川「福川」における採用事例をご紹介します。
工法
河川堤防強化の新しい選択肢「ベースドレーン」
ベースドレーンは、水抜き穴付きのプレキャスト基礎ブロックと、かご式ドレーンを一体化した堤防基礎ドレーン工法です。基礎ブロックとドレーンを一体化することで、従来工法で課題となりやすい大型化・施工手間・コスト面の負担軽減を目指した製品です。株式会社総合開発、アスザック株式会社、共和ハーモテック株式会社の3社で共同開発しました。
開発背景
粘り強い河川堤防への対応
近年、越水対策として「粘り強い河川堤防」の整備が進められています。一方で、越流水による作用力が大きくなることで、法面ブロックを支える基礎ブロックが大型化し、施工性や経済性が低下する課題がありました。
こうした課題に対し、ベースドレーンでは次のような効果が期待できます。
ドレーン工の一体化
粘り強い河川堤防およびベースドレーンの詳細は、以下のコラムでもご紹介しています。
施工事例・埼玉県
福川堤防強化工事で採用
福川堤防強化工事は、令和元年東日本台風(台風19号)を契機とした堤防強化事業の一環として進められています。
工事概要
一級河川 福川 / 埼玉県熊谷市
発注者
埼玉県熊谷県土整備事務所
河川名
一級河川 福川
事業延長
約1,900m
令和7年度施工済み
約320m
ベースドレーン採用断面
H1000×W3000 タイプ
採用の決め手
福川では、台風19号による被害を受け、河川整備計画の点検・見直しが行われ、減災に向けた対策を早期に進めることが求められていました。
その中で、表面被覆型堤防における基礎部の安定性、施工性、経済性を確保する方法として、ベースドレーンが検討されました。
設計コンサル様・発注者との協議では、現場条件や施工方法を踏まえ、次の点を整理しました。
- 粘り強い河川堤防の考え方との整合
- 表面被覆型堤防における基礎ブロックの大型化・施工性の課題
- 現場打ち基礎との施工性・経済性の比較
- プレキャスト製品を活用することによる品質の安定化
これらの検討を踏まえ、施工性と経済性の両面で有効な工法として、ベースドレーンが採用されました。
TECHNICAL DATA 採用断面図・設計数量・採用までの経緯 採用断面図(H1000/W3000)、設計と年度別の施工数量、発注までの協議の流れ、製品ラインナップと仕様を資料ページにまとめています。現 場
現場での施工状況
施工現場では、プレキャスト基礎ブロックとかご式ドレーンを組み合わせることで、現場での作業手順が整理しやすく、安定した施工が期待できます。
ベースドレーン基礎の据付
ドレーン金網の組立て・ドレーン材投入
法面ブロックとの連結
施工中・竣工状況
今後の展開
プレキャスト化による省力化・品質確保へ
福川堤防強化事業では、今後も継続してベースドレーンの施工が予定されています。
また、近年増加する河川災害復旧工事や越水対策、粘り強い河川堤防に関わる設計案件においても、プレキャスト化による省力化・品質確保の観点から、さらなる活用が期待されます。
お問い合わせ
河川堤防の強化、越水対策、法覆護岸、プレキャスト化のご提案などをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
