2022年9月23日、静岡県内は台風15号の影響で夜から降り始めた雨が猛烈な勢いで降り続き、9月の平均降雨量1ヶ月分を記録する大雨となりました。
この間に静岡県内に12時間で降った雨の量は、
▽静岡市:404mm
▽静岡市鍵穴:383mm
▽森町三倉:342.5mm
▽浜松市船明:272mm
など、いずれも観測史上最高を記録し、この影響で静岡県内では浜松、袋井、島田、静岡市内等を中心に土砂災害や川の氾濫など大きな被害が発生しました。
アスザックでは「広域河川チーム」を発足し、長野県内外問わず河川工事へ提案活動を実施しております。
この災害による災害査定箇所は600件近くに及び、災害復旧工事で必要となるブロックは約4万m2あることがわかりました。
私達は令和元年東日本台風の経験より、工事時期が限定される河川の復旧工事はブロック本体、及びブロック職人の需要バランスが崩れ、省力化ブロックの需要が高まることや災害復旧工事において早期復旧が最重要課題であることを学びました。
そのためクイックブロックがお役に立つのではないかと考え、配送体制を含めて復旧のお手伝ができるように準備を始めました。
地元新聞社主催の新技術紹介のプレゼンテーションへの参加や、発注者様、施工業者様へ既存の積みブロックから省力化ブロックへ切り替わることのメリットなどのご説明に伺わせていただきました。
静岡県新技術プレゼンテーションの様子です。多くの方に聴講していただきました。
静岡県では県独自の「新技術・新工法」のデータベースを有しており、製品・工法を申請すると、発注者様よりレベル1~3の評価を判定していただき、データベースに登録されるシステムとなっております。
クイックブロックも台風15号の直後に申請を行い、レベル3の評価をいただくことができました。
レベル3は三段階の中で最も評価の良い「県の工事で積極的に活用促進を図る新技術」として認められた製品であり、安心して使用しやすい製品となります。
当初は通常の粗面ブロックの供給も間に合い、積み職人も足りていた様子でしたが、渇水期が終わりに向かい豊水期が近づく中で、機械施工で積みブロックの2倍以上のスピードで施工できるクイックブロックのメリットを感じていただき、たくさんの受注をいただきました。
掛川市役所様発注の市道西之谷線の現場です。
道路災の現場で路肩が崩落し、土中式ガードレールが崩落し、道路、護岸ともに早期復旧がもとめられていました。
クイックブロックを積み上げています。
季節はずれの大雨により、何度か現場が浸水して工事が中断する場面もありましたが、
雨季が近づく中、猛スピードで施工が行われ、無事竣工いたしました。
同じく袋井土木事務所様発注の河川災西之谷川の現場です。
上の現場の1kmほど上流の現場になります。
袋井土木事務所様発注 森町大府川の現場です。
こちらの現場では普通コンクリート製品を納入させていただきました。
今回の河川災害では自然環境や周りへの調和から、ポーラスコンクリート練積工と設計書で謳っている工区も多くありました。
台風15号の被災範囲は広く、各地で災害が起きた中、ポーラスコンクリートによる間知ブロックを製造しているメーカーは少なく、豊水期を目前に工事件数に対してブロックが間に合わない状況になりつつある中、ポーラスコンクリートタイプのクイックブロックがお役に立つことができました。
クイックブロックは最大200個/日製造という安定した供給ができる他、付帯製品としても、小口止めブロック、プレキャスト基礎ブロック、天端調整パネルなども揃っており、現場での型枠設置や撤去作業をなくす事ができます。
早期復旧へ役立つクイックブロックをぜひご検討ください。
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