芦ノ湖は富士山の麓に位置する3000年前に箱根火山の噴火によって形成されたカルデラ湖です。
標高723mにあり、富士山が湖面越しに見える絶景ポイントとして有名ですね。

芦ノ湖の名前の由来は、昔、この湖には葦が多かったため「葦の湖」で芦ノ湖になったともいわれているようです。
箱根といえば江戸時代には関所が設けられ、出女、入鉄砲を取り締まり、江戸の防衛と治安維持のための重要拠点でした。
箱根関所跡は外国人観光客であふれかえり、見学をためらってしまいました。
芦ノ湖は釣りスポットとしても人気で、ニジマスや冬場のワカサギ釣りが風物詩になっています。

きれいな水の中に鯉が泳いでいました。大きいです!

湖上を走る観光船は海賊船の形をしており、観光名物の一つです。
湖上から富士山の美しい眺めが楽しめます。

タイミングよく海賊船が帰ってきました。
平日にも関わらず夏の終わりを楽しむ観光客で船は満員の様です。
神奈川県道75号線、箱根関所南の交差点を曲がると、有名なこの通りに出てきます。
左側に移る石柱が箱根駅伝の芦ノ湖ゴール、スタート地点です。

箱根駅伝は、お正月恒例の大学対抗駅伝です。
正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」です。
1920年(大正9年)に第1回が開催され、100年以上の歴史があります。
全10区間で、山登り(5区)のゴールと山下り(6区)のスタート地点となっています。
1月2日、朝8時に東京・大手町をスタートして往路(5区間)107.5kmを走り抜けて芦ノ湖でゴールに飛び込みます。
この間、一人当たりの平均走行距離は20kmですが、5区、6区の山の中は23km超の難所となっています。
毎年、この区間でドラマが生まれていますね。

翌日3日は、成虫の反対側から復路のスタートとなります。
箱根関所南の信号が遠くに見えますが、この信号を左折します。

往復217.1kmの長距離を走り抜けるので、石柱がゴール・スタートではなく、金属のプレートが石柱の裏側の歩道に埋め込まれ、ゴール・スタートがきちんと線で表されていました。
これだけの長距離でも秒を争う戦いのため、ミリ単位の計測が必要なのですね。

箱根駅伝の芦ノ湖ゴールのすぐ横に「箱根駅伝ミュージアム」があります。
1920年からの歴代優勝校、ユニフォーム、襷(タスキ)などが展示され、駅伝の歴史や名シーンなどを振り返ることができます。
まさに駅伝の聖地となっています。

天気がよければ湖の先に富士山が見えるのですが、今日は恥ずかしがって顔を見せてくれませんでした。
猛暑の夏で暑さにうんざりですが、年明けには、箱根駅伝の熱気で熱くなることでしょう。

季節外れ、箱根駅伝のお話です。