接吻道祖神 長野県安曇野市

真冬の安曇野で雪が溶けるほど熱い道祖神☆長野県安曇野市

立春とは言え、寒い日が続きます。
今年の冬は、重く湿気った雪が降り続き、豪雪地帯では屋根の雪下ろしに苦労されているとうニュースを目にしました。
旧暦では、2月を如月(きさらぎ)と呼びます。
「きさらぎ」は、寒さが厳しくなる季節で衣を重ね着することから「衣更着(きさらぎ)」が語源であるという説があります。
「冬来たりなば春遠からじ」春の足音が聞こえてくる季節です。


また、2月は愛の月、バレンタインデーもありますね。
寒い冬も、お相手の気持ちもホッと一息ついて、少しずつ春に向けて動き出す季節です。

愛の季節にふさわしい熱い石像のお話です。
安曇野市明科町は、町の中央に犀川が流れ、雄大な北アルプスを間近に望めます。
水量豊富な犀川沿いに龍門公園があります。

接吻道祖神 長野県安曇野市

園内には、芝生広場、グラウンド、テニスコート、親水エリアがあり、カヌーの競技施設も設けられています。
毎年初夏の6月にはあやめと花菖蒲が一体に咲き誇る隣接のあやめ公園も含めて、水を活かした公園となっています。

犀川を挟んで遠くに見えるのは、雪に覆われた真冬の北アルプスです。
常念岳、穂高連峰など3000m級の山々が連なり、日本の屋根に例えられています。

接吻道祖神 長野県安曇野市

公園内を流れる前川は水量が豊富で川底まで見える激流にカヌーコースが設けれています。
激流を下りポールを通過するには鍛えられた技術と体力が必要だろうと想像できます。

接吻道祖神 長野県安曇野市

コース中盤の蛇行する急流は、不規則に波を立て渦巻いていました。

接吻道祖神 長野県安曇野市

カヌーのゴール付近を過ぎると前川はまもなく犀川に合流します。

接吻道祖神 長野県安曇野市

公園内には水車小屋が設けられていました。

接吻道祖神 長野県安曇野市


真冬のため公園内の水が止められており、水車は回っていませんでした。
川沿いの公園は冷たい川風が強く吹き、体温を奪われます。
晴天の太陽が体を照らしてくれますが、体感温度は間違いなく氷点下です。

安曇野には、たくさんの道祖神が置かれています。
その数は約600体で、道祖神は、村境で悪霊や悪い病が村へ入るのを防ぎ、旅人の安全を守り、五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄などの守り神です。

垣根の隙間から、園内の残雪を溶かすほど熱く抱き合う石像を発見しました。

接吻道祖神 長野県安曇野市

この石像、かなり濃厚なキスをしています。
両手で抱き合い、脚まで絡めています。
「接吻道祖神」、愛の季節にふさわしい道祖神です。

接吻道祖神 長野県安曇野市


突然浮かんだメロディが広瀬香美さんの「ゲレンデがとけるほど恋したい」でした。
お参りすればバレンタインに効果抜群ではないでしょうか?

後ろから見ても、お互いの肩に方に手を回し、きつく抱き合っていました。

接吻道祖神 長野県安曇野市

あづみ野の「道祖神」は男女の神様が仲むつまじい姿を表現したものが多く、その中には握手像・合掌像・抱擁像・接吻像など、それぞれの愛のかたちが石に刻まれています。

道祖神カップルが見上げる先には、寒波をもたらした雪に覆われた北アルプスが連なっていました。
この雪さえ溶かすほど仲睦まじい道祖神のお話でした。

接吻道祖神 長野県安曇野市

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