遠江の国で一番誇り高き神社といえば、1450年の歴史をもつ遠江国一宮小國神社です。
遠江とは現在の静岡県西側のあたりで遠州と呼ばれています。
この神社は静岡県周智郡森町にあります。
“信濃の國は十州に、境連なる國にして♪”
長野県歌「信濃の國」に歌われていますが、十州の中のひとつが遠江(とおとうみ)遠州です。
大きな木立が立ち並ぶ参道には神聖な空気が流れています。
大鳥居をくぐり石橋を渡り、参道を進みます。
奉献された常夜灯が並び、砂利が敷かれた参道をザクザクと進みます。
小國神社は大己貴命「大国主命(おおくにぬしのみこと)」をお祀りしています。
誰もが知る神話「因幡の白うさぎ」に登場しますね。
だいこくさまとして親しまれていますね。
大黒様と言えば米俵の上で小槌を持っている姿を想像します。
商売の神様、金運、開運にご利益があるといわれています。
訪れたのは11月中旬、折しも七五三詣の季節でした。
晴れ着を着た幼子が両親とともに訪れていました。
参拝した子どもには千歳飴をいただけると案内がありました。
境内では菊花展が開催されていました。
雨よけのテントの中には大輪の菊の鉢がたくさん置かれて、菊の香りが充満していました。
小國神社の本殿です。ちょうど七五三詣の家族が参拝していました。
晴れ着をきた幼子に両親祖父母と4人が付き添い、祈りを捧げる姿にほっこりしますね。
境内横に大きな打ち出の小槌が置かれていました。
大国主命は大黒様(だいこくさま)と呼ばれ、手に持つ打ち出の小槌を振ってお宝を出してくれると伝えられています。
つまり金運アップのパワースポットとしても有名です。
本殿左側に1本の小ぶりな松の木があります。
この松の木の下に置かれているのが「金銀石」と呼ばれる石です。
金銀石という名前だけでも興味が惹かれます。
松の木を挟んで左右に置いてある石は、大己貴命「大国主命(おおくにぬしのみこと)」から授かったのが金銀石です。
石を撫でて松の幹を撫でれば金運アップになるとされています。
松は金運を待つと言われています。
この季節の金運に絡むイベントが沢山ありますね。
宝くじは年末ジャンボ、競馬もG1レースが毎週続き、一年の締めくくりが有馬記念ですね。
今年最後のチャンス、「金運ください」金銀石両方を丁寧に何度も撫でて松の幹に手をスリスリします。
「今年こそお願いします、10億、万馬券」
石の天端はたくさんの人に撫でられたせいかツルツルになっていました。
それだけたくさんの人が石を撫でているようなので、金運アップの競争率は高そうです。
でも「何とか今年こそ!誰にも負けないように!」強く祈ってきました。
一つ疑問が出てきました。
松を触って待つ、もう少し待てということかな?
それでは今年は金運が来ない、それでは困る!「家宝は寝て待て」 と言いますよね。
十分に寝て待ちますから、よろしくお願いします!
なぜか必死に祈る自分がいました。
境内には次々と七五三詣に訪れる家族の姿がありました。
晴れ着が可愛らしいのですが、歩き方がぎこちない。なれない草履のせいでしょうか。
男の子も女の子も晴れ着に身を包み、長い参道を両親に手を取られて歩く姿が愛おしいですね。
11月は霜月、霜が降り始めていよいよ寒い季節がやってきます。
季節の変わり目です。体調を崩さないようにご自愛ください。
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