道路拡幅工事にてGr・L型擁壁をご使用頂きました。
Gr・L型擁壁は、車両用防護柵(ガードレール)基礎とL型擁壁が一体になったプレキャストL型擁壁です。

防護柵基礎が一体となっているため、L型擁壁を敷設するだけで土留めと防護柵基礎工を一度に施工ができ、施工性に優れた製品です。
またGrL型擁壁は実車衝突実験を行っており、安全性の確認を十分にしている製品になります。
技術審査証明も取得しており、土木研究センターから公的に認められた、安全性の高い製品であることが特長です。

建設技術審査証明事業(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)
建技審証 第0438号(一財)土木研究センター
※本審査証明は製品開発元の和光コンクリート工業(株)が取得したものです。
今回の現場ではカーブがあり、底版に絞りがついているRタイプの製品と標準タイプの製品で施工を行いました。

施工中の様子です。
Gr・L型擁壁の必要地盤反力に対し、現地の支持力が不足していたので、テンサーマットレス工法にて地盤改良を行いました。


マットレス敷設作業も以前に比べて改良されていたため、簡単に施工できたと好評でした。
以前はCリングという金物でマットレス同士を連結していましたが、アンカーピンで打ち込むようになっています。
続いて基礎コンクリート工を行った後、Gr・L型擁壁を敷設していきます。
現場で使用した規格ですが、H3500からH2250とあり、H3500の規格はトラック運搬時は寝かせて持っていくため、現場で反転作業を行い、据え付けを行って頂きました。
無事に今回発注分のGr・L型擁壁の施工は終わりました。
(写真撮影時は舗装をかける前でした。)
全体でみるとカーブ線形であることが分かると思います。


Gr・L型擁壁はH500の防護柵基礎からH4000までの高さまでが揃っています。
道路拡幅工事の際にはぜひ一度ご検討ください。