今回は、防草対策として、土系舗装「タフコートRS」をご紹介させていただきます。
土系舗装「タフコートRS」は、モルタルを主成分とする舗装材で、景観に配慮が求められる園路・歩道・建築外構などに幅広くご活用いただいています。
今回は、長野市古牧の国道18号と国道19号が交差する「西尾張部」交差点歩道部の緑地帯に設置された「交通安全祈願碑」の防草対策としてタフコートRSを施工しました。
【施工前状況】


現状では、真砂土を固めた舗装が施されていましたが、経年による凍害等で粉々に砕けてしまい、下地の土が露出し、毎年除草作業が必要となっていました。また、風で砂が周辺へ飛散する状態となっていました。
この状態を改善するため、「タフコートRS」にて対応いたしました。
【施工状況】
<1>既存の真砂土撤去と路盤+凍上抑制層を造るため、掘削作業です。


<2>砕石を敷き、転圧作業です


※今回、タフコートRS:5cm + 路盤工:10cm + 凍上抑制層:17cm = 32cmの舗装構成となっております。
<3>周辺の縁石やエッチングの養生を行います。


【添加剤】
添加剤-1『添加剤:IP-No,1 Plus(浸透硬化促進剤)& タフコート・ハイオール(安定剤)』

添加剤-2『NEファイバー(特殊繊維)』※流動性、減水硬化、ひび割れ防止効果

添加剤-3『顔料』

添加剤-4『防凍剤』

<4>ミキサー車へ、各添加剤を投入し撹拌します。






<5>いよいよ、タフコートRSを敷き均していきます。


<6>金ゴテで表面を綺麗に仕上げます。


<7>金ゴテ仕上げ後、最後に“刷毛引き”を行い、滑りにくいようにしております。


見た目も刷毛引きの方が周辺の景観にマッチしております。
※写真の上段が『金ゴテ』下段が『刷毛引き』の仕上がりとなります。
<8>完成


今回の石碑は、国道18号と国道19号が交わる交差点に位置し、車両通行量が多い場所にあります。歩道に目を向けると、小中学生や地域の多くの方々が行き交う場でもあり、地域の皆様が交通安全を願い、大切にされていることがうかがえる石碑でした。
「タフコートRS」を採用いただいたことで、景観に配慮しつつ、防草効果や飛散抑制といった維持管理面負担をすこしでも軽減するお手伝いができて本当に良かったです。
「タフコートRS」は、基本顔料の配合により、周辺環境に応じた様々な色を表現する事が可能です。園路・建築外構・残地など、景観性・防草対策を求められる場面において、ぜひご検討いただければ幸いです。