今回は、『建築外構: 長野県佐久産 志賀石 割コバ舗装』をご紹介いたします。
今回ご紹介する、“志賀石”ですが、長野県佐久地方で産出される安山岩です。
建築外構以外にも、モニュメントや石積みなど様々な用途で利用されている石になります。
有名な現場ですと、『軽井沢 石の教会』にたくさん使われている石種です。
静粛で荘厳な空間を作りだしている教会で、石の凹凸が光に照らされ、見る時間や角度によって様々な表情を見せてくれます。
そんな凹凸があって不整形な石を、更に凹凸を表現して敷石施工するという、石屋にとっては簡単そうに見えてとても難しい施工でした。
【施工状況】




いつもより厚めに空練りモルタルを敷き、石を選別してバランスを見ながら配置していきます。
モルタルに石を叩き込み、ある程度の面積を敷いてから水を撒いてモルタルを硬化させて固定させます。
端部については、練モルタルで側面をスリ上げて固定し、数日後に目地に『志賀石のビリ』を詰めて完成です。
【完成状況】




目地に詰めた『志賀石のビリ』も、石面から少し下げて仕上げた事で、舗装面がぼやけずに石に陰影が出て、石の表情が良く出ています。


目地幅は広く、表面の凹凸は激しく、普段の方形材を施工している感覚にはない施工です。
しかし、少量でも空間の中でしっかり主張し、力強さを感じる舗装となっています。
『不整形の“美”』と言いましょうか、整っていない物の美しさを感じる事の出来る現場です。
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