アスザック株式会社では、“バイコン製法”、“ポーラスコンクリート”の強みを活かした河川整備事業で使用できる製品の拡販活動に注力しています。
新製品の大型連結平張ブロック「ベジポーラス」は河川整備事業で使用できる製品の1つです。

(開発したばかり製品のため、製品ぺージは現在作成中です。もう少々お待ちください。)
ベジポーラスは1m×1m=1㎡の大型平張ブロックになります。
ブロックの凸位置を縦使いと横使いで交互に使用することで、一つのブロックで幾何学的模様の護岸を構築することができます。
同じ製品を順序よく連結するだけなので、現場で異なるブロックが混在することがありません。現場での製品管理負担の軽減も見込めます。


河川護岸では1割5分以上の緩勾配では、河川の設計流速からどの護岸ブロックを使用するのか決めていきます。
美しい山河を守る災害復旧基本方針に記載があるように、5m/sまでの流速の場合には、連結ブロックを使用、8m/sまでの流速の護岸では胴込コンクリートを使用する間知ブロックによるブロック張を使用することが一般的となっています。

ただし5m/sを超えた護岸で連結ブロックが使用できないというわけではありません。
護岸の力学設計法による滑動照査を行い、流体力に対して安全率を下回らなければ連結ブロックも使用可能です。
計算では、ブロックの性能を数値化した水理特性値が必要になります。
水理特性値はブロックの表面模様などにより異なり、一般財団法人土木研究センターによる実験を実施しないと取得できません。
ベジポーラスは取得しており、普通コンクリートで護岸勾配2割、設計水深5mの条件の場合、5m/s以上の流速にも対応できることが証明されています。

ベジポーラスの特徴として打設するコンクリートの種類によってブロックの特長が変わります。
使用する護岸に最適なブロックをご提案することができます。
●ポーラスコンクリートで打設した場合

300型(植生型)
ポーラスコンクリート
製品重量300kg/個・m2
圧縮強度18N以上
連続空隙率18%以上
河川の流速が5m/sを超え、間知ブロック張りが選定された護岸では、生コンクリートが止水層となってしまうことで、堤防内部の水圧を分散させるために裏込砕石を必要とします。
しかし、透水性の高いポーラスコンクリートで打設したベジポーラスはブロック自体が裏込砕石の役割を担うため、裏込砕石が不要になります。
また、ポーラスコンクリートは空隙と呼ばれる隙間が普通コンクリートに比べて多いことが特長です。
この隙間により陰影が生まれ、周辺環境に馴染みやすくなるといったメリットもあります。
隙間の多さを活かし、植物の根がコンクリート内部にも侵入することで植生も期待できます。
自然環境を考慮し、植生が期待できる堤防が計画されることもありますが、そのような堤防に対し、提案できるのがポーラスコンクリートブロックである強みになります。
●普通コンクリートで打設した場合

350型
普通コンクリート
製品重量350kg/個・m2
圧縮強度21N以上
普通コンクリート打設ですと隙間が少なく密実なブロックになるので、同じ大きさでも製品重量がポーラスコンクリートブロックより重くなるのが特長です。
流速に対する流体力の検討の大きな要素として製品重量が影響します。
つまり、より重いほうが滑動しにくく、ポーラスコンクリートブロックの重量では検討できないような厳しい条件でも普通コンクリートなら可能となることがあります。
●覆土型
覆土用として通常規格よりも突起部分が大きく、覆土した土の流出抑制ができる製品もあります。


様々な用途で対応できるベジポーラスを是非ご検討ください。
この記事へのトラックバックはありません。