近年、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を含む温室効果ガスを削減するなどの環境を保護するためのカーボンニュートラルに向けた動きが活発となっています。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量を無くしてゼロを目指すという取り組みです。
日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを実現することを宣言し、建設現場でもその取り組みが実施され、低炭素材料の利用促進が施されています。
国土交通省では具体的取組として「低炭素型コンクリートの活用」があり、高炉スラグ微粉末を用いた低炭素型コンクリートブロック(ポルトランドセメントの置換率を55%以上)を活用するモデル工事を実施しております。
今回、中部地整型護岸基礎ブロックを納入予定していた現場がそのモデル工事にあたりました。
発注者:国土交通省中部地方整備局 天竜川上流河川事務所
工事名:天竜川山吹築堤護岸工事
製品:中部地方整型護岸基礎ブロックC型 700x700x5000-52本
工事名:天竜川山吹築堤護岸工事
製品:中部地方整型護岸基礎ブロックC型 700x700x5000-52本
モデル工事の内容:「セメント置換率55%以上」
対象構造物:無筋のプレキャストコンクリート(18N/mm2, 24N/mm2) 護岸ブロック、連接ブロック、歩車道境界ブロック等
弊社として高炉スラグ微粉末を使用した製造は初めての事案でしたが、最大でセメント置換率60%を実現することができました。
この現場以降、他の多くの製品に高炉スラグ微粉末を使用した製造へ順次切り替えていっています。
こちらは低炭素型のL型擁壁です。
また、脱炭素化社会に向けた建設業界の取り組みとして、セメント由来の二酸化炭素削減を目標に国内のコンクリートメーカーが集った「aNET ZEROイニシアティブ」にアスザックも加盟しています。
今後も脱炭素に向けてコンクリート二次製品を通して社会貢献ができるよう、努めてまいります。
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