ポラウェーブ(張りブロック)

【カーブ施工が容易!】ため池 波除護岸ブロック ポラウェーブのご紹介!

南信州地域振興局にてご採用いただきました、ため池 波除護岸ブロック 張りブロックの「ポラウェーブ」についてご紹介致します。


工事概要は、以下の通りです。

工事名:令和3年度 県営農村地域防災減災事業 川田大つつみ地区 ため池工事
現場名:下伊那郡 阿南町北條地先
発注:南信州地域振興局 様
施工:株式会社シノダ様
施工面積:約270m2
竣工年月:2023年3月予定

阿南町北條地区は天竜川沿いに位置しますが、川の流れより高い場所にあるため、農業用のため池が作られています。
今回、ため池の堤体の老朽化に伴う改修工事に『ポラウェーブ』をご使用いただきました。

ポラウェーブ(張りブロック)

『ポラウェーブ』は、ため池の波除護岸を構築する際に使用する護岸ブロックで、魚の鱗のような形をしています。
これは、カーブに対応するための形状で、凸Rと凹Rを組み合わせることで、堤体のカーブ施工が容易になります。(R15まで可能)

ポラウェーブ(張りブロック)

施工前の写真からもご覧いただけますが、ため池の底にはヘドロが厚く堆積していました。
そのため、施工を担当された株式会社シノダ様から、ぬかるみで足場の確保が難しく大変苦労したと伺いました。
また、ため池工事は農繁期前に施工するため、寒中施工が一般的で、今年の冬の厳しい冷え込みもあり『とても寒かった』とのことでした。

しかし、堤体へ敷設して頂いた『ポラウェーブ』は、施工性が良く、布設してアンカーピンを打ち込むだけで、驚くほど早いと仰っていただけました。
実際50m2/日ほどの敷設が可能で、想定以上のスピードで施工が進み、弊社の納入が遅れて現場にはご迷惑をおかけするほどでした。

ポラウェーブ(張りブロック)


ため池は全国に約16万箇所存在し、その内約70%が江戸時代以前に作られたもので老地区と耐震性の欠如によるため池の決壊事例もあり、国土強靭化の方針のもと近年ため池の改修事業が増加しております。
長野県でも重点的ため池が600箇所程あり、随時改修が予定されています。
ため池の堤体の形状には曲線が多いため、製品と製品のつなぎ目を現場打ちしないで布設できる『ポラウェーブ』は、その施工性の早さから冬季での工事や期間が限られている現場には大変おすすめの製品となります。

ポラウェーブ(張りブロック)

今回、製品重量150kg/個と軽いために施工性が良く、ポーラスコンクリートと擬石模様で明度が低下して陰影をもたせている製品形状が景観性にマッチしている点をご評価いただきました。
綺麗に布設されましたが、圃場が始まる春には2/3程度が水没する予定です。

ポラウェーブ(張りブロック)

今回の工事では、全体の1/3ほどの範囲に『ポラウェーブ』を布設しましたが、残りは来冬の施工となります。
今年の秋、収穫が終わった頃に再度ため池の水を抜き、残りの堤体に『ポラウェーブ』を布設する予定です。
竣工次第、弊社HPの施工事例へ掲載いたしますので、またぜひご覧ください。

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