長野県大町市立八坂小中学校の新設通学路の確保に、張り出し歩道APRONⅡをご採用頂きました。
学校から県道を横断した八坂支所付近は歩道がありましたが、支所から少し離れた箇所には歩道がなくて通学路として非常に危険であり、生徒たちの安全確保面から新設で歩道を計画しました。
また、大町麻績インター千曲線は大町市から千曲市までを結ぶ主要地方道で、第2次緊急輸送道路に指定されており、緊急車両の通行確保が必須であることから、施工時において全面通行止めができない現場でした。
歩道設置する路肩側は急な斜面や法枠構造となっており、高低差も大きいことから一般的な構造では歩道幅員を確保できず、アプロンⅡが採用になりました。
●施工前の様子
幅員も十分なスペースの確保が難しく、クレーンで一度に設置できる製品が2~3個程度でした。
基礎コンクリートの打設→養生の時間を待つ必要があり、工期の長期化が考えられることから、プレキャスト基礎版を使用した施工を行いました。
幅員も十分なスペースの確保が難しく、クレーンで一度に設置できる製品が2個(3m)であり、基礎コンクリートの打設を毎度行うことが面倒かつ工期の長期化が考えられることから、プレキャスト基礎板を使用した施工を行いました。
(APRONⅡ専用のプレキャスト基礎板があります。APRONⅡは基礎コンクリート以外に生コンを打設する必要がありません。基礎コンクリート部に基礎板を使用することで生コンの打設作業がなくなり、より工期短縮が可能になります。)
●基礎板設置
●APRONⅡ設置
●基礎板設置
このサイクルを繰り返し、約80mの延長を施工いただきました。
●竣工後
また、本路線の縦断勾配は8%と十分な排水勾配が確保できている中で、自由勾配側溝300x300(インバートコンクリート等厚5cm)が設計に入っておりました。
基礎コンクリート、インバートコンクリートが必要ないFQ側溝を提案し、施工承諾で採用頂きました。
平面折れがある現場でしたが、現地で製品をカットして施工して頂きました。
FQ側溝は基礎砕石→敷モルタル→FQ側溝据付の3工程で済むことから、施工業者様から、「自由勾配側溝を使用する際にはふたの部分から体を突っ込んでインバート打設をする手間が非常に大変なので、その工程が不要なFQ側溝は非常に施工が楽だった」といううれしいお言葉も頂きました。
APRONⅡは張出歩道というニッチな製品ですが、今回のように擁壁では追いつかない現場などで使用ができます。
何かお手伝いできる現場があればお気軽にお問い合わせください。
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